健康ブームで手軽にいつでも通えるパーソナルトレーニングやストレッチを専門としているお店が増えてきています。
ネットの普及により「疲れたな～。」と思ったら気軽にマッサージ店へ行くことが出来るようになりました。それくらいマッサージに行くという行為は一般化しています。
しかし、「マッサージに行こう」と思う方はいますが、「ストレッチへ行こう」と思う方はまだまだ少ないように感じます。言葉は知っていてもそれぞれの効果について理解がされていないことが多いからだと思います。
この記事では、ストレッチとマッサージの違いについて詳しく解説します。
どんな時にどちらを利用してどんな効果が期待できるのか。
この記事を読んで自分にあった施術選びに役立てて下さいね。
ストレッチとは
ストレッチとは、筋肉や関節を伸ばすことで身体を柔軟にするための運動方法です。 身体を適度な負荷で伸ばすことで、筋肉の血流が良くなり、筋肉や関節の可動域が広がります。また、スポーツやフィットネスの分野だけでなく、日常生活でも簡単に取り入れることが出来るので運動の前後や、日常生活での身体の疲れを緩和するためにも行われます。 またストレッチには様々な種類があり以下が代表的なものになります。
スタティックストレッチ（静的ストレッチ）
スタティックストレッチは20～30秒程度静止した状態でゆっくりと深呼吸をしながら筋肉を引っ張ることで筋肉の柔軟性を向上させ、筋肉の硬直や筋肉痛を軽減することができます。ただし筋肉を弛緩に伸ばすため、筋肉の緊張が激しくなって筋肉の損傷の原因になることもあります。また、冷えた状態で行うと、筋肉や関節を傷つけるリスクが高くなるため、必ず身体を温めた後に行うようにしましょう。運動前後のストレッチや、日常的なものとして行われることが多く、身体の健康に役立つことが知られています。
ダイナミックストレッチ（動的ストレッチ）
ダイナミックストレッチは運動前に行うストレッチの一種で、体を動かしながら筋肉を伸ばすので、筋肉や関節の可動域が広がります。そして身体を温め、柔軟性を高め、運動能力を向上させるのに効果があったり、心拍数や呼吸を増加させ、身体を活性化することができます。一般的なダイナミックストレッチには、ハイキック、ランジ、サイドシャッフル、ジャンプスクワット、ヒップストレッチ、アームサークルなどがあります。ただし、筋肉や関節を無理に伸ばすことは怪我の原因になるため、正しいフォームで行うことが重要です。
バリスティックストレッチ（動的ストレッチ）
バリスティックストレッチは筋肉を素早く伸ばす方法です。この方法は、身体を素早く動かすスポーツにおいて特に有効であり、身体を温め、柔軟性を高めるために使用されます。しかし、従来の単純ストレッチと比較して、筋肉や関節に負担をかける可能性が高いため、注意が必要であり、不適切なバリスティックストレッチを行うと、怪我をする可能性があります。そのため、行う前に、必ず十分なウォームアップを行い、筋肉を十分に温め、身体を柔軟にすることが重要です。また、適度な強度と回数で行うことが大切なので指導のもとで、安全に行うことが重要です。
これらの種類のストレッチを目的に応じて適切な種類を選択し上手に使いこなすことで、身体の柔軟性や筋力の向上による健康維持に役立ち、スポーツや運動におけるパフォーマンスの向上などを目指すことができますが無理な姿勢でのストレッチは怪我や筋肉の痛みを引き起こしますので、正しい方法で行うことが重要です。
ストレッチの効果とは
次にストレッチにはどのような効果があるのかを見ていきましょう。
筋肉の柔軟性を向上させる
筋肉が柔軟になり、関節の可動域が広がります。これにより、身体の動きやすさや運動パフォーマンスが向上し、怪我の予防にもなります。
筋肉の疲労回復を促進する
運動後のストレッチによって、血流や酸素の循環が良くなります。 筋肉を引き伸ばすことで、筋肉内の血管が拡張し、血液や酸素がより多く流れるようになり疲労回復を促進することができます。
血行を促進する
筋肉や関節周辺の血流が改善されます。これにより、身体の代謝が促進され、栄養や酸素がより効率的に筋肉に送られるようになります。
ストレスを軽減する
心身のリラックス効果が得られます。これにより、ストレスや不安を軽減し、精神的な安定をもたらすことができます。
姿勢改善につながる
身体の筋肉や関節のバランスが改善されます。これにより、姿勢が正しい形に整えられ、体幹や脊柱の安定性が向上します。
筋肉の緊張を抑える
筋肉を伸ばすことによって筋肉の緊張を緩和することができます。呼吸をしっかりと整え、リラックスした状態で無理をせずにゆっくりと行うことが重要です。これにより、筋肉の疲労を軽減し、筋肉の収縮力が改善されます。
ストレッチには身体的な効果だけでなく、精神面にも多くの効果があるため、日常生活に取り入れることがおすすめです。ストレッチを正しい方法で定期的に行うことにより効果が得られます。
マッサージとは
マッサージとは、体の表面や筋肉に力を加えたり、圧力をかけたり、摩擦を与えたりすることによって、身体的なストレスや疲れ、筋肉の緊張を緩和し、血液やリンパ液の流れを促進する手技療法です。マッサージは、疲労回復やストレス、筋肉の緊張緩和、関節の可動域改善など、様々な目的で解消できます。また、スポーツ選手やアスリートなどもマッサージを受けることで、パフォーマンスの向上に効果があります。マッサージには、スウェーデン式、タイ式、整体、指圧など様々な種類があります。
スウェーデン式マッサージ
世界中で最も一般的に行われているマッサージの一つです。筋肉の深部にあるコリや緊張をほぐし、血液循環をよくすることで身体の健康を促進します。リラクゼーションやストレス解消にも効果的であり、運動前や運動後の筋肉のコンディショニングにも使われます。 また、慢性的な痛みや筋肉の緊張に悩む人にも、効果があるとされています。
タイ式マッサージ
筋肉の疲れをほぐすために、指圧、ストレッチ、関節の動かし方など、様々な手法が用いられます。タイ式マッサージは、ヨガのポーズに似た体勢をとり、指圧や深部のマッサージを行うことで、筋肉の緊張を解きほぐします。また、関節を伸ばすストレッチや、身体の各部位を軽く叩くタッピングなども行われ、血流を促進し、身体の調子を整えます。ストレス解消やリラックス効果が高く、身体だけでなく心にも良い影響を与えます。スパやマッサージ店でも人気があります。
整体
身体の歪みや不調を総合的に判断し、手技療法によって調整して改善する治療方法です。整体師が、痛みや不調の原因となっている骨格・筋肉・神経・内臓などの各部位を調べ、その状態に応じて適切な手技を行ったり、身体の調整のためのアドバイスも行います。整体は、身体のバランスを整えたり、自然治癒力を高めることで、健康な身体を維持するための施術方法として、広く受け入れられています。
指圧
指先や手のひらで体の経絡やツボを押したり揉んだりすることで、血液やリンパ液の循環を促進し、筋肉の緊張をほぐしたり、疲れを取ったりすることができます。指圧には、自律神経を調整する効果があるとされ、ストレス解消やリラックス効果も期待できます。
マッサージの効果とは
次にマッサージにはどのような効果があるのかを見ていきましょう。
緊張の緩和を促進する
筋肉や神経の緊張を緩和する効果があります。これにより、身体や心に溜まったストレスを解消することができます。
血行を促進する
身体の血流が改善され、酸素や栄養素が細胞に十分に供給されるようになります。また、老廃物の排出も促進されます。
疲労を回復する
運動や仕事などで疲れた身体をリフレッシュさせる効果があります。マッサージによって、疲れた筋肉の緊張をほぐし、身体の疲れを取ることができます。
痛みの緩和を促進する
筋肉や関節の炎症を緩和する効果があります。また、神経の興奮を抑えることで痛みを和らげる効果もあります。
自律神経のバランスを調整する
交感神経と副交感神経のバランスを調整することができます。これにより、ストレス反応が緩和され、リラックス効果が得られます。
精神面のリラックスを促進する
身体だけでなく、心にもリラックス効果があります。マッサージを受けることで、ストレスや不安を軽減し、精神的な安定を取り戻すことができます。
これらの効果は、マッサージを受ける部位や方法によって異なる場合がありますが、一般的には、身体や心に多くのメリットをもたらすことができます。
ストレッチとマッサージどちらが効果的？
